三部制・単位制定時制普通高校「入口は三つ、出口は無限大」
自分の未来を自分でデザインする自分仕様の時間割
心優しき友垣と青雲の彼方に向かい進み行く
本校は、平成17年4月、県内初にして唯一の昼夜間開講型「三部制・単位制定時制普通高校」として開校し、学校が直面している教育課題の解決や東日本大震災の被災地として地域の復興の担い手の育成など、時代の求めに応えながら創立19周年を迎えました。これまでに980人を超える同窓生が、県内及び日本各地で活躍し、様々な分野で社会に貢献しています。
本校は、教育コンセプトの「人に優しい人づくり」を礎に、昼夜間12時間、およそ200の講座を開設し、就職から大学進学まで対応する幅広のカリキュラムを特色としています。生徒は、自身の所属以外の部で開設されている選択科目を履修することも可能で、進路目標や興味関心、生活環境などに合わせて科目を選択し、自分の未来を自分でデザインする自分仕様の時間割を組むことができます。
また、開校以来、芸術科目と福祉系科目を重視し、聴く力、伝え合う力、関わる力を身に付け、伝わる言葉を磨きながら、他者を思いやる心の育成に力を入れています。例えば、「演劇特別授業」や「自己表現(学校設定科目)」を設定するなど、日々の学びの中に、自分自身ですら気づいていない長所や得意分野を掘り起こして開花させる機会も豊富にあります。さらに、「社会のルールが学校のルール」を前提として、細かな校則や制服を設けることもなく、授業の始終を告げるチャイムも鳴りません。自由な校風の中、主体的に行動するようになり、大学のように自由度が高い大人扱いをする仕組みとなっています。
本校のもう一つの特色として、「あったかい」教職員集団であることをあげます。生徒のニーズに対して面談やきめ細かなガイダンスを実施し、生徒とともに個に応じた学校生活をつくり上げていきます。学校生活では、うまくいくことばかりではありません。うまくいかないという結果は、挑戦したからこそのものであり成長するために必要なものであること、実際に経験して得られたことは、将来にわたり財産となるという考えを、生徒と保護者、そして教職員とで共有し、何度でも生徒の再挑戦を支援していきます。SA(担任)と教科担任はもちろん、スクール・カウンセラー、スクール・ソーシャルワーカー、学校生活適応支援員、地学地就連携コーディネーター等が組織的に関わり、必要に応じて、外部機関とも連携して対応する支援体制を整えています。
すべての生徒が、長所や得意分野に気づいて磨きをかけ、無限大の可能性をもち、自立して社会に貢献できる人材を育成することが本校の務めと考えています。
今後とも、県民の皆様、同窓生の皆様の変わらぬ御支援と御協力をお願い申し上げます。
令和5年4月
校長 及川 徹